「ヨコハマ買い出し紀行」が大好きです。

ヨコハマ買い出し紀行(1)

大好きで大好きで、以前のコミック、新装版のコミック、両方持っています。

 

「かながわの国」とよばれる土地で、めったに人が来ない喫茶店「カフェ・アルファ」を経営している「アルファ」さんが主人公です。

このアルファさんはロボットで、何年も何年もオーナーの帰りを待っています。そのアルファさんと周りの人々との交流が描かれている漫画です。

のんびりしている漫画ですが、実は人口は減り、温暖化が進み海面上昇が続き、ゆっくりと滅びに向かっているのです。

だけどみんなには不思議と悲壮感がない。

どちらかというと平穏に満ちた生活を送っているようにもみえます。

漫画の最後のほうになると、アルファさんは見た目に全く変化がなく、アルファさんの周りの人たちが年齢を重ねていきます。

残していかなければならない方も、残される方もどんなにつらくさみしいか。

だけど最後までみんな笑顔で穏やかです。

ゆっくりとした時間の中に切なさ、さみしさ、不思議さを交えながら読むことのできる漫画です。

 

 

「街灯の木」が好きでした。

もう、街も道も海に沈んでいるのですが、昔存在した道路や道に沿ってまるで人工の街灯の様に生えている街灯そっくりの木です。暗くなると光るんです。

人工の街灯と混じって光を放ちます。

かつて人間がそこで生活を営んできた証人であるかのように生えてくるんです。

 

この漫画では、そういった不思議をあえて説明しません。

そういう謎解きが必要ない漫画でもあります。

 

ヨコハマ買い出し紀行(1)

ヨコハマ買い出し紀行(1)

 

 

  

アルファさんが好きだった「メイポロ」。

おいしそうだったので、メープルシロップを少し煮詰めてお湯で割った、メイポロもどきを作って以前飲んでみました。

なかなかおいしかったですよ。

 

この「ヨコハマ買い出し紀行」の世界にハマった方は、ぜひ試してみてくださね。